本物とレプリカの照明の違い

家具
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リノベーションで特に迷ったアイテムの一つが、照明でした。
家具や壁紙は失敗してもやり直しがきくけれど、照明はいったん配線や位置を決めてしまうと後から変更しづらい。それでいて、部屋の印象を大きく左右する存在でもあります。

我が家では、リビングダイニングに本物のLouis Poulsen「PH5」を、
キッチンには&Traditionの「フラワーポット」のレプリカを採用しました。
今日は、実際に両方と暮らしてみてわかった「本物とレプリカの差」について、正直に書いてみたいと思います。

リビングダイニング— 本物のPH5を選んだ理由と満足度

リビングダイニングは自分が一番長い時間を過ごす場所。
ダイニングテーブルの上で毎日目にするものだからこそ、ここだけは予算を頑張って本物を選びました。
実際に使ってみて感じるのは、光の質の良さです。眩しさを感じさせずに、それでいて空間全体をやわらかく照らしてくれる。デザインの美しさはもちろんですが、暮らしてみて初めて、この光の質こそが「本物の価値」のだと実感しました。

キッチン— レプリカを選んだ理由と、感じた質感の差

 キッチンのシンク上には、&Traditionのフラワーポットのレプリカを2灯採用しました。
フォルムそのものは本物と類似してとても気に入っていて、選んだこと自体を後悔しているわけではありません。ただ、レプリカを取り付け、実際に暮らし始めてから気づいたことがいくつかあります。
 まず一つが素材の質感。本物のフラワーポットもツルツルとした光沢のある仕上げだと思いますが、レプリカは素材自体の薄さからくるのか、正規品ような重厚感がありません。手に持った時の密度感、というのでしょうか。写真では中々伝わらない部分だと思います。この点はリビングのPH5を毎日目にしているからこそ、余計に差を感じるのかもしれません。
また、本物と並べて比較したわけではないので感覚的な意見になってしまいますが、下からのアングルで見たときに電球の接続部分などが見えやすいのではないかと感じます。
真横や遠目から見る分には全く気にならないので、レプリカの価格から考えると十分な満足度で許容範囲内だと思います。

 光の質にも違いを感じます。明るさ自体は十分あるのですが、光の広がり方がどこか単調で、直接的。本物と並べたわけではないので電球の違いもあるかもしれませんが、「上質さ」という点では物足りなさを感じます。
そしてもう一つ、想定外の気づきが。内装を考えていた段階ではシンク上に2灯吊るすことを前提に設計していたのですが、実際に暮らしてみると埋め込み型の天井照明だけで十分な明るさがあり、このペンダントライトはほとんど点けていません。デザイン重視で決めたものの、生活動線の中では機能していなかった、というのは正直な反省点です。
とはいえ、フォルムの可愛さは今でも気に入っています。ネックはやはり本物の価格。
いつか中古でもいいので、本物を2灯揃え直したいと思っています。

考察:本物とレプリカ、実際どこで差が出るのか

こうして本物と並べて暮らしてみると、差が出るポイントは主に3つあると感じています。
一つ目は素材そのものの質感や細部の作り。厚みからくる重厚感や密度感は、写真では非常に伝わりにくい部分だと思います。細部の構造が本物よりチープであるのは正直言って当たり前のことだと思います。
二つ目は光の質です。本物は光がふわっと拡散する印象があるのに対し、レプリカは光源がそのまま点として主張してくる感覚があります。ただこれは電球を変えれば印象が変わる可能性もあるので、一概に商品の差とは言い切れない部分だと思います。
三つ目は、これは本物・レプリカに関係ない話ですが、設計段階の想定と実生活のズレです。
シンク上に2灯というビジュアル的な理想を優先しましたが、前述した通り実際は埋め込み照明で事足りてしまい、ペンダントはほぼ点けていません。デザインを先に決めすぎると、こういうズレが起きるのだと実感しました。ただ、これに関しては内装的にはそもそもシンク上のペンダントライトは照明ではなくほぼ装飾なのだという理解に落ち着きました。
明るさ重視ではなく、見た目の好みで選んだことは間違いなかったなと思っています。

予算内でどちらを選ぶべきか

これから照明を選ぶ方に向けて、簡単な判断軸をまとめてみました。

判断軸本物を選ぶべき人レプリカでも良い人
使用頻度リビングダイニングなど毎日長時間過ごす場所補助照明的な位置付けの場所
視線の集まりやすさ来客時に目に入りやすい場所生活動線の奥、目立たない場所
予算一点豪華主義でメリハリをつけたい人複数箇所に照明が必要で予算分配したい人

我が家の場合は、結果的にリビングダイニングだけ本物にしたのが正解だったと感じています。

もし本物を検討するなら

もう少し照明にこだわりたい、という方は、まずは主役になる場所(リビングやダイニングなど、来客時にも目に入る場所)だけでも本物を検討してみるのがおすすめです。

まとめ

こうして本物とレプリカを両方使ってみて感じるのは、「レプリカが悪い」という単純な話ではないということです。予算と相談しながら、場所によってレプリカも上手に取り入れていくのは、現実的でむしろ賢い選択だと思います。
ただ正直な本音を言うと、住んでみて分かった質感や光の差は、やはり埋まらないものがあるとも感じています。だから自分自身は、定価で本物を揃えるのが難しいなら、中古でもいいので少しずつ本物に置き換えていきたいと思っています。
 完璧を最初から目指す必要はなくて、「今はレプリカで、いつか本物に」というくらいの気長さで照明と付き合っていくのも、リノベ後の暮らしの楽しみ方の一つなのかもしれません。


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